We’ve updated our Terms of Use to reflect our new entity name and address. You can review the changes here.
We’ve updated our Terms of Use. You can review the changes here.

細​や​か​に​戦​う / Tiny Wars Records

by 秋羽カロ

supported by
/
  • Streaming + Download

    Includes high-quality download in MP3, FLAC and more. Paying supporters also get unlimited streaming via the free Bandcamp app.
    Purchasable with gift card

      name your price

     

1.
嗚呼 やり切れなくてやるせない 悲観主義生活にサヨナラ さえも出来ない、なれば反転 袋小路で踊れ 闇が晴れるまで! 駄々をこね回せど神成れず 独り立たされた我々は 転び方も知らなくて 今日もまた誰かが死んでいった。 愛も売り切れた殺伐で 良心と思考は侵されて溶けていく。 燃え盛る炎のように 誰も彼もが列を成していく。 崩壊は当然の帰結だ。 臨界など想定には無かった? 難解な世界の仕組みじゃ まともじゃ居られない! 肯定を! 狂い踊り狂い、 劣等では無く裂傷の心へ(を)。 痛み癒えぬまま、 少しずれた頭。 それでもまあ、この星は回る。 誰も彼もどっかしら壊れても。 初めからそうなんだよ。 だから悲観する事もないはずさ。 「でも悲しい出来事は消えなくて、 私たちが脆い事にも変わりは無いから ヒビが広がって広がって、 体が真っ二つになってしまう 夢にうなされているの。」 不安に塗れた人生は 一寸先で首を刎ねられるみたいだ。 付け込む悪魔を祓い、 悠然なまま歌って叫ぼうか。 「ああ、消えてしまいたい」とか 非正常のまともな頭の解だ。 向き合い続けたら 飲み込まれてしまう! なればこそ、少し狂ったまま この生命の舞台に立ち続けて ステップを踏むように 飄々と次々跳び越えるのさ。 さあ、狂い踊り狂え! 誰も彼もどっかしら壊れても 初めからそうだったろ。 少しおかしいのは世界の全て。 なら悲観することもないはずさ。
2.
ああもう今日も終わった 何回繰り返したんだろう 慈愛に満ちたヒーロー曰く 「何も成せずに死ぬのは嫌だ。」 そうかい、それじゃもう一ついいかい。 僕の願いを叶えてくれ。 憂いとお前をブッ飛ばせるような 力をくれよ。 生活の全てを投げ出して 天国まで行こうぜ、ツアーを組んで バイバイ、うらぶれ皆様 いちに抜けて見下ろす神様になって 雷を落として 全部ぶち壊したら きっと気分が良いんだって? どっかおかしくなってんだ。 ああなんて変な夢なんだ 浅い眠りの水底には 濁った諸々ドロドロばかり 冴えぬ頭を鈍らせてる なあ、あんた僕は誰だっけ? どうして息してるんだっけ? やりたい事も無くなってたら もう理由も無いだろ。 どうでもいい、と投げ出して 天国へ逃げて地獄に落ちた。 沸き立つ亡者の皆様 糸は抜けて、見下ろす神様も去って。 針の筵の文字通りになってんだ。 これも悪夢なんだろ? どうか元に戻してくれ。 もうずっと最悪な気分なんだ。 泥の沼に足を取られてる 怠惰、微睡みが足掴む。 そう、分かってんだ 掌の上で踊ってんの。 天啓なんていらねえさ。 どうにかなると嘯いて 生命を燃やして何を成すんだ? 知らねえよ偶像様々 途中だから半端なまんまでも構わんさ。 杞憂をやめたら、 ぐっすりと眠れるさ。 きっと朝になったら、 どれも上手くいくんだって。
3.
茶飯事で題の無いノンフィクション 無難な生まれと才を持つ少年 些細な弱さと微細なずれ 猿は怒って石を掴んでいた。 形容でない監獄実験に 理解者は居ない、ヒトは誰も。 不快指数の上がった部屋のよう、嘲笑い。 そうでない様相のお前は誰だ? 実体はない。 影と違って表情はあるが、 不気味な様子で。 瞬きをする間に奴は、 首を刎ねてはただ笑っていた。 表層の傷は塞がっても、 事実は奥に残っているのさ。 1以下の数字を掛け続け、 形を保てるのがやっとなんだ。 幻覚と現実の平衡感覚が なくなっていって。 サイレンと叫声が四度で重なる。 奴みたいな悪魔が人を喰っていた! 実体を持ち、我が物顔で 白昼の中で火を放っている。 瞬きをする間に奴は、 竦んだ僕の胸倉掴んで。 「お前も俺と同じなんだろ? 押し殺した奥で人を殺している。」 狂言を吐いた表情はまるで 鏡に映る僕みたいだった! 嘘だと言ってくれ 正常を証明 狂気の成れ果ての悪魔は人間 お前が僕なら 誰もがそうさ。 証明できるかよ、 自分の正体を!
4.
欠落を埋める言葉や歌で 日々と意味を紡いでいた 私は願いをかけた 「神様のいない世界で あなたのように私のような 夜に惑う人々の灯りに」 なりたかった 君にもなれなくて その心の奥底に 隠れた深い傷の事 知る由も無いんだろう 憂いは海の深さを持てど 広くなく隔てられてる 光の刺さぬ部屋 ねえそこに居るの? ※ 傷付けてしまうのだろう 痛む場所に触れていたら それでも何もなきゃ君が 消えてしまう それが何よりも怖い事だよ 君が飛んで消えた、 自由を夢見てた。 砕け散った体躯、 これは悪い夢か? 違う、何一つ 分かってなかっただけだ! 戻らない時計なんて、 壊れてしまえ! 寝覚めの悪い朝 曇って濁る始まり それでも生きていてほしい 私もここにいるからさ ※
5.
今日の私は今日だけで、 眠って起きたら明日は少し 変わってしまうの。 そうやっていつか 全てを忘れてしまうのが怖いのさ。 知らない事ばっかだった。 歩くのさえままならなかった。 秘めた想いが宙を舞って、 結局は届かなかった。 苦くてつらい記憶も その時綴っていた 詩は捨てたくないよ。 私が生きた証は、 残しておけない? 私の中さえ? 背が伸びなくなってたって、 細胞は生まれ変わって。 少しずつ良くなっていたり なんとなく強くなれているの? もしもそうじゃなくたって、 最適化されていって、 絵は描けなくなっている。 「私は上手じゃないから。」 擦り減った靴だって 部屋の片隅に置いてはいるけど、 きっと捨ててしまうもんな。 同じなんだ。 誰かの声が薄れていく、 遠くに別れた。 気付かぬ内に書き換わる、 離れる前の私たちの姿。 「何になりたい?」 なんて、忘れちゃったな。 残しておけない、 拙い言葉と絵では。 辛い事ばかりだった、 繊細な私にとっては。 少しずつ良くなってく未来。 夢を見た、強くなってる私。 些細な事でなんか もう泣かなくなってたって。 ふとした瞬間に、 失せ物を思って涙が出た。 子供のままでいよう、 なんて素晴らしい言葉だっただろう。 もう私には見えないよ。 ネバーランド、燃えて崩れていく。 大事なものもいつか 変わってしまったら、私も崩れる。 もしそうだったならいいのにな、 そうじゃないからさ。
6.
雨続きの大都市近郊 溜まっていく洗濯物 出不精仮眠ばかりで 今週も食いつぶす。 休日も憂鬱が ちくりちくり針で刺してくるの。 死なないだけマシだなんてさ 思えなくて。 理想的生活の計画は 結局は描いた餅で、 何もかもちょっと足りない実際は このざまだ。 世間とか体裁とか 理由つけて襲ってくるやつら なんて、関係ないんだ。 勝手にさ、萎んでいく。 短い生命で成せる事とか 限りがあるって、もう僕は知ってるのに。 長い逡巡、怠惰で 首が締まっていっても、 「■■たくない」って、 しっかりと頷けないまま。 この生活の行く先はどこだろうな? 思ってしまったら最後さ。 何もかも止めて冷めて醒めてって、 さよならだ。 短い一日を集め溶かして、 何に使ったって、どうせ変わらないから。 マイナスばっか頭に入り込んでいく! うるせえなあ、もう。 なあ、どっか消えろよ。 沢山だよ。終わらせる理由なら! 石を積み上げては 崩れていくようだった、 やり遂げたけど。 かつてここには誰一人も居なかった、 閉じられた部屋。 死ねない程度の苦しみや 誰にも分からない悲しみだって 価値を付けてやりたいと願ったんだ。 僕らのために! 雲を晴らすことは出来ない、 待ち続ける時間も残ってない。 少し濡れながらでも行こう、 晴れ間が雲間から見えてきたから。 いつかまたすぐに雨が降り、 頭が痛くなることもあるから。 ちょっと休みながらでもいい。 ついでに君の事も迎えに行くから。
7.
☆擦り切れていく無垢な希望は ★捨て去ってしまえ、こわれる前に。  怒りも痛みも感じなくなる。 ☆私ごと消して空になるから。  巻き戻る時間。記録を消して ★「はじめから」押せば、楽しい話。 ☆今度は全てが上手くいくのさ。って、 ☆「ねえ、もう何回目だ?」  頬をつねって確かめてみる。 ★『昨日の続きでした。』 ☆良くないな。悪夢を見るより。 ★『いっそ全てもう投げ出してしまえばいいよ。』 ☆「私なんて四捨五入したら何も無いし。」 ★なんて、言わないで欲しいんだ。  だってさ。もう小さな傷だらけになってて。  自分で付けたの見分けがつかなく ☆なっても。  まだこの身体で生きていたいと願っている。  愚直な私をわたしは嘲笑ってしまうかな、  咲ってくれるかな。ねえ。 振り切れない記憶に さよならを言ったら、 今は綺麗だろう。 だから愛せても。 あの子は泣いたままなんだよ。 気付かないふりで通り過ぎたら、 もう会えないのは変わらなくても、 その景色が焼き付いてしまう。 ★消してしまいたい事ばっかだった。  空の狭い生活は嫌でさ。  いつも少し先の未来を観るしか  わたしには術が無かった! ☆周りの誰かに少し嫌われても構わない。  未来の私が私ごと忘れ去るより。  「価値が無い」と拒絶されるより! ☆生まれ変わったら  傷付いたこと悲しいこと全部なくなって、  めでたしめでたし?  絵本ならそこで終わるけど。  あの子もわたしも誰もかれも、  嬉しかった事も消えてしまうから。  「やだな。」 だから、私はわたしを嫌いに ならないでいたいんだよ。 何も誇れなくてもいいから、 泣き出してしまってもいいから。 何もかもが私の形を作っていくなら。 「そんな事もあった」って肯定しよう。 いつかを抱きしめて夜を泳ぎ。 もしも私がわたしに また会えるとしたら伝えたいよ。 「今も君を忘れてないから。 私はずっと愛しているから。」 不器用で稚拙なままでも構わないから。 連れていくよ、 どんな事があったとしても。 全てを狭い空の彼方まで。
8.
打ち捨てられた想像の結晶 積み上げた果てで壊れて彷徨 戦慄いて泣く賽の河原から 大衆は去って次の群れを喰らう 私達を取り巻くあらゆる事象が 怖い程の早足で 何もかもを連れ去っていく。 さながら濁流のように 果てには何も残らないなんて。 消えない記憶と熱が欲しいよ。 変わり続けていく世界へ ただ一人であろうと抵抗を! この意志が蝶になって いつかを変えるだろうと 想像を描いて 創造で及ぼして 風の向きが真逆に変わったら その先を見てみたいよ 刻々と変わる大海を 独特の解釈で進んで往け!

about

エモーショナルバンドサウンド追及系ボカロP、秋羽カロの1st mini album。と言いたいところなのだがアルバムというよりプレイリストというほうが正しい気がする。

2022年7月~2023年12月にニコニコ動画およびYoutube上に公開した楽曲から8曲をピックアップして再ミックス・再マスタリング。

自分が好きな音楽とトレンドの音楽要素の狭間で悩まされながら生み出した曲たち。詞を通して出るのは死どころか病にすら至らない苦悩。
戦いと呼ぶにはあまりにもささやかな、ちょっと激しい音楽を。

credits

released April 25, 2024

Sing & Scream & Poetry:
結月ゆかり(CeVIO AI&A.I.VOICE)、知声(Voisona)、結月ゆかり雫(A.I.VOICE)

license

all rights reserved

tags

about

AkihaneKaro(秋羽カロ) Chiba, Japan

エモーショナルバンドサウンド系ボカロP。メンバーは結月ゆかりと知声と私。
「この日々を往くために音楽を」

Twitter:https://twitter.com/AkihaneKaro

contact / help

Contact AkihaneKaro(秋羽カロ)

Streaming and
Download help

Report this album or account

If you like 細やかに戦う / Tiny Wars Records, you may also like: